『ちいさなヒッポ』
偕成社 1984年
作・絵:マーシャ=ブラウン
訳:内田莉莎子
【パパのお薦め度】 ★★★★
【なおくんの熱中度】★★★
【なおくんの初めて】4歳
【対象年齢】 3歳~5歳
ちいさなカバの子ヒッポのお話です。物語の前半では、いつもお母さんのそばで過ごすヒッポの日常が描かれます。仲間と一緒に昼寝をしたり、お母さんと草を食べに行ったり、カバの言葉を教わったり。ところが、昼寝中に大人達のそばから離れたヒッポにワニが襲いかかるところから、急展開。ヒッポはしっぽを噛まれて水の底へ引っ張られてしまいます。ヒッポがお母さんから教わった方法で必死に助けを求めると・・・。
いつもお母さんといっしょの小さな子供。でも少しずつお母さんから離れる時間も増えていきます。好奇心から取った行動で、少し危険な目に遭うこともあるでしょう。そんな経験をし始めたころの子には、共感を抱かせてくれるお話と思います。
なおくんも、ママ(できればパパも)の愛と強さを感じながら、少しずつ自分の行動範囲を広げていって欲しいと思った次第です。
絵は、多色刷りの版画です。最近はこういう版画の絵本は少ない様に感じますが、お話だけでなく、絵の部分でも多様なものに触れて欲しいですね。
ところで、かばって英語でhippopotamus略してhippoって言うそうです。主人公の名前のヒッポって、「かばちゃん」程度の語感の様です。