『バムとケロのさむいあさ』

文溪堂 1996

作:島田ゆか




 

【パパのお薦め度】 ★★★

【なおくんの熱中度】★★★★★

【なおくんの初めて】4歳

【対象年齢】    3歳~6歳

 

人気絵本「バムとケロ」シリーズの3冊目です。

3作目なので火曜日の朝。

 

とても寒い日。裏の池で釣りとスケートをしようと向かうと、変な音が。なんとあひるのかいちゃんが、池と一緒に凍りついています。何とか助け出し、お風呂に入れ、お友達になっていく様子を、いつものバムケロのタッチで描きます。

 

このシリーズ、バムがお母さん、ケロが幼児のようで、親子ともに共感をもって入り込めるところが人気の秘訣と思います。今回も、新しい友達ができて嬉しいケロのはしゃぎっぷりは、まさに小さな子供のそれです。自分のチョッキを着せてあげようっとしたり、おもちゃを自慢したり、トイレの中までついて行ったり。

 

そんなケロがひっ散らかした部屋を、後片付けをしつつも優しい目で見るバムに、感情移入しているお母さんも多いことと思います。読み聞かせながら親子で楽しむのにぴったりな絵本です。

 

なおくんもキャッキャと笑いながら、何度も読んでいました。そしてやっぱり、バムケロシリーズは、パパではなく、ママに読んでもらうのが好きなようです・・・。

 

このシリーズ、絵の中に、ストーリーとは直接関係ないけれど、不思議と気になる部分が仕込まれています。バムやケロを象った家具類、欲しくなりますよね。売り出すのかな?

スヌーピーみたいな小さなヤツ、ぬいぐるみ?でも動いているみたいだし小動物か?その相方のうさぎみたいのもいる。いろいろ発見のつきない絵本です。また次作も読みたいな。

 

最後、急にいなくなったかいちゃん。ケロはショックで泣きますが、池にもう一度行ってみると・・・。おもしろい落ちが待っています。

 

【「バムとケロ」シリーズ】

『バムとケロのにちようび』

『バムとケロのそらのたび』

『バムとケロのおかいもの』

『バムとケロのもりのこや』