なおくんの本棚

毎晩の絵本タイムをこよなく愛するなおくんのパパによる絵本紹介ブログ。

3歳

『どうそのいす』

ひさかたチャイルド 1981

作:香山美子

絵:柿本幸造


どうぞのいす (【2歳 3歳 4歳児の絵本】)
美子, 香山
ひさかたチャイルド
1981-11-01


 

【パパのお薦め度】 ★★★★

【なおくんの熱中度】★★★

【なおくんの初めて】3歳

【対象年齢】    3歳~6歳

 

3歳になったばかりの頃に初めて読んだ絵本。図書館で別の絵本を探している時に目に止まり、5歳になったなおくんにもう一度読んでほしくなり、パパが借りてきました。

 

小さないすを作ったうさぎさんは、「どうぞのいす」の立て札を立てて大きな木のそばに置きました。初めにやってきたろばさんがどんぐりのかごを置いてお昼寝を始めると、動物たちが入れ替わり立ち替わりやってきます。「どうぞならば遠慮なく」「空っぽにしてしまっては、後の人にお気の毒」の繰り返しで、どうぞのいすの上のものは次々に入れ替わっていきます。ろばさんが目を覚まして籠を覗くと、「どんぐりって、くりの赤ちゃんだったかしら」

 

どうぞのいすの上のものが次々に入れ替わっていく様子の面白さの中にも、後から来る人に配慮する思いやりの心が描かれた名作。うさぎさんをはじめ、動物たちもかわいらしく描かれていますので、小さな子でも楽しく読める一冊です。

 

少しワガママ坊主の気が出てきたなおくんに、他者への思いやりを感じ取って欲しいと、改めて借りてきた次第です。

『バムとケロのさむいあさ』

文溪堂 1996

作:島田ゆか




 

【パパのお薦め度】 ★★★

【なおくんの熱中度】★★★★★

【なおくんの初めて】4歳

【対象年齢】    3歳~6歳

 

人気絵本「バムとケロ」シリーズの3冊目です。

3作目なので火曜日の朝。

 

とても寒い日。裏の池で釣りとスケートをしようと向かうと、変な音が。なんとあひるのかいちゃんが、池と一緒に凍りついています。何とか助け出し、お風呂に入れ、お友達になっていく様子を、いつものバムケロのタッチで描きます。

 

このシリーズ、バムがお母さん、ケロが幼児のようで、親子ともに共感をもって入り込めるところが人気の秘訣と思います。今回も、新しい友達ができて嬉しいケロのはしゃぎっぷりは、まさに小さな子供のそれです。自分のチョッキを着せてあげようっとしたり、おもちゃを自慢したり、トイレの中までついて行ったり。

 

そんなケロがひっ散らかした部屋を、後片付けをしつつも優しい目で見るバムに、感情移入しているお母さんも多いことと思います。読み聞かせながら親子で楽しむのにぴったりな絵本です。

 

なおくんもキャッキャと笑いながら、何度も読んでいました。そしてやっぱり、バムケロシリーズは、パパではなく、ママに読んでもらうのが好きなようです・・・。

 

このシリーズ、絵の中に、ストーリーとは直接関係ないけれど、不思議と気になる部分が仕込まれています。バムやケロを象った家具類、欲しくなりますよね。売り出すのかな?

スヌーピーみたいな小さなヤツ、ぬいぐるみ?でも動いているみたいだし小動物か?その相方のうさぎみたいのもいる。いろいろ発見のつきない絵本です。また次作も読みたいな。

 

最後、急にいなくなったかいちゃん。ケロはショックで泣きますが、池にもう一度行ってみると・・・。おもしろい落ちが待っています。

 

【「バムとケロ」シリーズ】

『バムとケロのにちようび』

『バムとケロのそらのたび』

『バムとケロのおかいもの』

『バムとケロのもりのこや』

『やすみのひ』

ブロンズ新社 2019

作:小池壮太


やすみのひ
壮太, 小池
ブロンズ新社
2019-10-18


 

【パパのお薦め度】 ★★★

【なおくんの熱中度】★★

【なおくんの初めて】5歳

【対象年齢】    3歳~6歳

 

図書館で別の本を探している途中で、なおくんの目にとまりピックアップされた一冊。

 

子供にも身近な色々な道具の休みの日の姿を想像した、楽しい絵本です。

目覚まし時計さんは昼過ぎまで寝坊。貯金箱さんは好きなものをいっぱい買っちゃう。そんな調子で様々な休みの日の様子が描かれます。

最後のページだけは、仕事の日。くつしたさん、休みの日には、夜遅くまでたき火を楽しんでいるようですが・・・。

 

子供が接する人々にも、休みの日には別の姿があることを暗に教えてくれる絵本です。園の先生やお友達にも、休みの日には別の姿があります。反対に、いつも休みの姿ばかりを見るパパにも、会社に行くと違う姿があります。そんな、当たり前な様でいて、子供には不思議なことに気づかせてくれる一冊です。

ん? ママには休みがないって?

 

作者の方は、本職は洋画家とのことで、絵は写実的な洋画調。でも、擬人化された道具達は可愛らしいキャラクターとして絵がかれていて、子供を引きつけます。

 

園に通い始めて、親以外の多くの人と接し始めた頃がお薦めの読み頃です。なおくん、もう少し早く見つけていれば、もっともっと楽しめたのにね。

『おたすけこびととハムスター』

徳間書店 2012

文:なかがわちひろ

絵:コヨセ・ジュンジ


おたすけこびととハムスター
 

【パパのお薦め度】 ★★★★

【なおくんの熱中度】★★★★★

【なおくんの初めて】3歳

【対象年齢】    2歳~5歳

 

働く車とこびと達が大活躍するシリーズ。なおくんは、シリーズ第一作の『おたすけこびと』を買ってもらってからこのシリーズの絵本が大好きです。

 

今回は、ハムスターの回し車(ハムスターが走ってクルクル回すあれです。)を作るのがミッション。いつものように、大勢のこびと達が働く車を上手に使って作っていきます。ハムスターをあやす係までいるのが今回の見所。こびと達のサイズ感からすると、ハムスターは怪獣なみの大きさです。

 

このシリーズは、働く車の描写が細かく正確なので、建機大好きのなおくんも大満足です。また、こびと達が一人一人丁寧に描かれているのも魅力。一生懸命働いているのもいれば、転んでいるのや、読み手の方を向いてカメラ目線のこびともいます。各ページにたくさんこびと達がいるので、何回読んでも、「こんなところに、●●しているこびとさんがいるよ。」といった感じで、新たな発見があって楽しめます。働く車好きの子は必読のシリーズです。

 

「おたすけこびと」シリーズの絵本

『おたすけこびと』

『おたすけこびとのクリスマス』

『おたすけこびとのまいごさがし』

『おたすけこびとのあかいボタン』

『おたすけこびとのにちようび』

『おたすけこびととおべんとう』

『ちっちゃなしろうさぎ』

BL出版 2012

作:ケビン・ヘンクス

訳:石井睦美


ちっちゃなしろうさぎ
ケビン ヘンクス
BL出版
2012-03-01


 

【パパのお薦め度】 ★★★

【なおくんの熱中度】★★

【なおくんの初めて】5歳

【対象年齢】    3歳~5歳

 

「ちっちゃな しろうさぎ ぴょんぴょん はねて」のキーフレーズを繰り返しながら、小っちゃな白うさぎが色々な空想をします。そして、その、ちょっとクスッと笑えるような空想が素敵な絵で描かれた絵本です。

 

「何かな?」 「何で?」 「どういうこと?」 パパやママを質問攻めにする時期に読んであげたい一冊です。きっと、そんな子供の頭の中は、この絵本の絵のような光景が浮んでいることでしょう。

 

なおくんは5歳で読みましたが、少し前のなおくんの頭の中を切り取ったかのような絵がいっぱいありました。ラストのシーンも、おやすみ前のなおくんを見ているよう。「ママだ~い好き」「ママもなおくんだ~い好き」ママとの、このかわいらしいやり取り、いつまで見ることができるかな。パパも、なおくんだ~い好きだよ。

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